相続に関する家族会議で話し合うべき一般的なポイントをご紹介します。
1、財産の現状と分割方法
ご両親が所有する財産の現状を把握し、将来の財産管理や分配について話し合います。これには不動産、預貯金、株式、ローン、借金、未払いの請求などが含まれます。また、ご両親が希望する資産の分割方法を話し合います。さらに、相続人間での資産分割について、公平性や誰がどの資産を受け取るかを検討します。
2、生前贈与の検討
相続税の負担を軽減するため、生前贈与の可能性について話し合います。その際は、贈与税の規程に注意する必要があります。
3、介護・医療計画
ご両親が将来必要とするかもしれない介護や医療に関する計画を立てます。これには介護保険の利用や、必要に応じた施設の選択も含まれます。
4、遺言書の作成
ご両親の意向を明確にするため、遺言書の作成を検討します。ご両親が既に遺言書を作成している場合には内容を把握します。
遺言書は、相続時のトラブルを防ぐためにも重要ですので、作成をお勧めします。
5、 祭祀財産の承継
お墓や仏壇などの祭祀財産について、誰が承継するかを決めます。
6、 葬儀の計画
ご両親の希望に沿った葬儀の計画についても話し合います。
7、 相続税の支払い
相続税は原則現金一括払いであるため、その原資が確保できるかの検討が必要です。
これらのポイントを事前にリストアップし、ご家族が集まった際に、冷静かつ具体的な話し合いができるように
準備していただければと存じます。
なお、相続は複雑な問題を含むことが多いので、上記2・4・7については、特に弁護士や税理士などの専門家に相談することをお勧めします。